かさじぞう?
久しぶりにスタジオに行った。
ラバーヌが興奮した面持ちで私を迎え、
「これみて!」と白い容器に入った、
焦げ茶色の物体を取り出した。
全部で6個ある。
見ると、何だか傘をかぶったお地蔵様のようである。
すると、そこらじゅうは
あかるく かがやいて、
六にんの あみがさを
かぶった ひとたちが、
「よういさ、よういさ、
どっこいしょ」と、
なにやら おもい
たわらを のきばたに
おろして、
のっこのっこと
かえっていったと。
ーかさじぞう 福音館書店
最後のちび地蔵様は、雪の中の旅の途中で足を痛められ、
「あいたたた....」と嘆いているようなご様子。
それで私はさっそく、日本に古くから伝わるこの傘地蔵の話を、
情緒たっぷりに話始めた。
雪がひらひら美しく舞い落ちる様を、
手の動きをつかって巧妙に表したりもした。
でも、彼女がどれだけ理解してくれたか、怪しいものである。
ま、それはともかく、この病み上がりの私の目にいとも新鮮にうつった
この小さな彫刻のようなもの。
実はラバーヌの庭のモックオレンジの木の下から見つかったという。
私たちは大切に並べて、スタジオの隅に飾ることにした。
自然の作るものって本当におもしろい。
6 Comments:
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うわ~かさじぞう懐かしい!
好きでした、かさじぞう。そして、彫刻にしか見えないわ。すごい!
もう、私もびっくりしました。
キキ、スミス(アメリカの彫刻家でこういう感じの物も作っていたことがある。)の作品よってみんなにいっても、信じてくれるかもねっていってたの。
でも、やはり自然ほど偉大な彫刻家はいないですね。
自然の妖精たちね。
その表現、素敵!
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