PINK

Tuesday, July 4

色はただの色ではなく、木の精なのです。 
色の背後に、一すじの道が通っていて、そこから何かが匂い立ってくるのです。
私は今まで、二十数年あまり、さまざまの植物の花、実、葉、幹、根を染めてきました。 
ある時、私は、それらの植物から染まる色は、単なる色ではなく、色の背後にある植物の生命が色をとおして映し出されているのではないかと思うようになりました。
志村ふくみ「色と糸と織と」

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