気分が良くなるまで

別にこれといった理由をあげろといわれても、特に思い当たることはなく、ただ、もやもやと落ち込むのである。
木の葉を拾ってスタジオで遊んでいたら、もともと理由のない落ち込みだから少し気分が良くなってきたのを感じた。
他のスタジオからレベッカが顔をのぞき、「ちょっと話したい事がある。」という。
何か深刻な悩みかというと、そうでもない。
レベッカはフィンランド人でベトナム人の彫刻家の御主人がいる。
彼女は、国際結婚におけるコミュニケーションの難しさみたいなことを話してくれた。
それでも“愛と努力があればね”みたいな結論で、私の携帯がなった時点でお喋りは終わり。
何か今日のお天気は少し、人々を人恋しくさせたのかもしれない。


私達は普段はとても疎外された環境で働いているのでたまにはこうやって少しお喋りして暖まることはいい。
少し心が暖まったところで、続きの絵の制作。
”ほたる”が主題。
以前父に、ほたるが飛んでる様を、写真に写して送ってくれるようにと頼んだ。
が、出来上がった写真は暗がりの中にぼんやり浮かぶほたるだけ。
私が欲しかったのは、ほたるが光の糸をひいて、暗闇を飛んでるイメージだったのだけれど....
一生懸命思いを入れる割には空回り。
午後になって、ラバーヌがお絵描き用に数枚の紙を私にくれた。
さらに、娘さんが南アフリカからおみやげに買ってきてくれたというバッグを見せてくれた。
なんとプラスティックのゴミ袋を編んで作ってある。
しかも丈夫で、その創造的な精神に感激。
その頃になると、私の気分も以前に元通り。
これで週末が無事迎えられということ。
めでたし、めでたし...
4 Comments:
2枚目のものは、何を写したもの?3枚目もそうだけど、配置がとてもうつくしい。1枚目もセピアも胸にぐっとくるわ。
2枚目の写真はスタジオに、大きな木があって、そこから落ちて来る実なのね。
たしか友人が”ココツリーの実”っていってたんだけど、綴りがわからないの。
今度聞いてみるわね。
3枚目も良くある木。
名前を一度聞いたけど、その人たちも知らないので、未だ不明です。情けない...とほほ。
木の実なのね!まるでとうがらしのように見えました。木の実っていうと、まるっこいイメージがつよいから、こういう形はおもしろい~
所変わると、まあ、本当に予想もつかないものが見つかる物で。
このようにイメージを破るような、面白い発見があるのは楽しいですよね。
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