PINK

Saturday, July 8

夾竹桃の花の下

本当に暑い!
ここに来た10年前に比べると、夏がさらに暑くなり、冬がさらに寒くなっているような気がしてならない。
このままいったら、四季のあいまいな西海岸に、はっきりした四季ができるのかもしれない、などと考えてしまう。

今までの緊張から一挙に解放されて、今日はプールサイドでのんびり。
水に浸かっては、上がり、また浸かっては上がり、
夾竹桃の花の下の寝椅子に寝転んで、本を読む。

久世光彦氏のぼくの感傷的読書、”美の死”という本を読んでいる。
彼独特の耽美的雰囲気の漂った文体なのだが、一挙に読めない。
この、明るくて真っ直ぐな光に”耽美”はどうも合わないのだ。
そして、三島、太宰、川端、谷崎あたりの好きだった過去の私は、
今や、この光を浴びて、健康になりすぎてしまったのかもしれない。
それが、いいのか、悪いのか、私はわからない。
でも、やはり本当の私はそんな心の日陰も欲しているような気もする。

京都辺りの格子の影がくっきり落とされた畳の小部屋、
パリの古いアパルトマンの小さな小窓から、下の石畳を
時折眺めながら読んだりするのがあっているような本。

読んでいるうちにうとうとなって、気がつくと内容を覚えてないことに気づく。
またもどって、しばらくするとうとうと。
という速度で読んでいる。

今日も空は真っ青です。

2 Comments:

At 12:03 PM , Anonymous Anonymous said...

rainbowの方にコメントありがとう。どこまでもシンクロして、面白いわね。ところで、今日『アニマル・コミュニケーター』という本を読んだの。アメリカにはアニマル・コミュニケーターが何人もいると本にはあるのだけど、セラピストくらいアメリカでは身近な存在なのかしら?

 
At 7:44 PM , Blogger PINK said...

私もその道のエキスパートではないので、セラピストの数と比較してどうかということはいえませんが、ここ数年でかなり増えていることは聞きました。
動物も人間同様、ストレスにさらされることが多くなりましたからね。これからもっと増える事でしょう。
こちらにはアニマルコップ(動物を保護するための警察)までいますよ。でもこれはとてもいい事だと思います。
動物を虐待したり、食べ物を与えないで放置している人々は訴えられます。

 

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