昼下がりの招き猫

ちょうどプールから上がったばかりの私は、
”あら、久しぶりね。 あなた、プリンターカフェに来れる? ささっと用意して、10分たったら、そこに行くから!”
といって、まだ湿った髪をさっと梳かして、そこらへんのもの、適当に引っ掛けて、車でブ〜〜ン。
最近、やっとしあわせを見つけて、ボーイフレンドと蜜月時代を味わっている彼女は、2ヶ月も音沙汰なしだったので、
とりあえず近況報告を聞いていた。
そのとき、黄色い服を着た男性が、子猫を大切そうに胸に抱いて、カフェに入ってきたのだ。
その子猫の首には赤い首輪が巻いてあって、その先にはひもまでついている。
我が家の猫がそんなファッションを好むかどうかは知らないが、猫をカフェに連れて来た人間を見たのはこれが2回目である。
最初は、猫がインコのようにある男性の肩に止まっていたのを見た。
その時の猫は、真っ直ぐ正面を見据えて、彫刻のようにじっとしていた。
私は、猫でもそのような芸当ができるのだなあと、とても感動したことを覚えている。
とにかく、その子猫がミーミーと可愛く鳴く声を聞くにつけ、私はもうたまらない気持ちになって、男性の所に行き、
写真をとってもいいかと頼んだ。
普段はとても恥ずかしがりやの自分だが、そんな勇気ある行動をとらせるほど、その子猫は魅力的だったのだ。
男性はそれじゃ、子猫を外のテーブルの所に置いてくるから、どうぞという。
私は久しぶりにフォトジェニックな子猫ちゃんに遭遇して、もう興奮して、カフェの外に飛び出ると、何枚かの写真を撮り続けた。
今度、この猫ちゃんの写真をあるプロジェクトに使おうかとさえ考えている私である。
今日はとっても幸せ。
3 Comments:
はじめ見た時、ぬいぐるみかと思いました。目もぱっちりとすごく可愛い!写真に撮られ慣れているのかしら、ポーズが決まっているわ。ブルーの名札は迷子の時ようかしらね。
ほんとうに、置物のようなネコね。こちらで見ている猫とバランスを比較した時、頭が大きい気がする。
Kozyさん、ピッピさん、
私も、なんか張り子の猫を思い出しました。
とてもきれいな煙るような目をしてましたよ。
頭が大きいのは、子猫だからじゃないかしら?
人間でも、子供のバランスは3頭身くらいですものね。
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