PINK

Monday, October 16

Artifact

昨年秋の京都旅行の際、ある陶器屋さんでお茶碗を購入しました。

たしか、念仏寺に行く途中の坂沿いにあったと思います。
夕闇の中のほっこりとした灯火につられて、入っていきました。
お土産用の陶器とは少し離れて目立たなく置かれていたお茶碗。
でも、私の目にはそこだけスポットライトが当たっているように思えました。
「しぶきというやり方なんですよ。」とお店の男性が教えてくれました。
「作品の良さをなかなかわかっていただけない中、わかってくださってありがとうございました。」と御礼を言われましたが、こちらこそ、巡り会えてよかったと本当に嬉しかったです。
迷う事なく2つ購入してしまいました。
それから一年、ほとんど毎日のように使い続けています。
暖かい触り心地、両手にすっぽり納まるなだらかな曲線。
そして、気持ちを盛り上げてくれる、力強く、かつ洗練された筆さばき。
時には、ご飯茶碗に、時にはカフェボール、シリアルボール、さらにフルーツを入れたりと大活躍。
使えば使うほど、いい味わいが出て、さらに愛が募っていきます。
作者さんの名前、聞くの忘れてしまいました。
作品を通して、私に暖かく語りかけてきてくれるこの作者さんに、是非私の感謝を伝えたく思っています。
そして、このおおらかにしぶきの散ったお皿も、あなたがもし作っていらっしゃるのなら、
それも手に入れたい思いで一杯です。

0 Comments:

Post a Comment

Subscribe to Post Comments [Atom]

<< Home