金曜日の映画館

我が家の男性諸君は空手のレッスンのため、夕方5時半から9時まで道場へ行きっぱなし。
それで私の方は、ずっと見たかった映画のために、いそいそと車で5分の劇場へと向かいました。
Ciné Arts と呼ばれる、この映画館は小規模ですが、アート系の映画を色々やってます。
ある意味、癖のある映画を上映しているためか、他の劇場に比べると、金曜の夜でもそんなに混雑したことがありません。
さらに、来る人々も、ちょっと個性的な人が多いので、それを見るのも楽しみの一つです。
輝くような長い白髪のおじいさんが、白いパナマ帽をかぶってロビーのテーブルでコーヒーを飲んでいます。
マゾッホの小説に出て来るような、毛皮の美女が、高いスティレットで歩いています。
奇麗な色のマフラーをしたフランス人のカップルが、カラフルなキャンディーを袋詰めにしています。
ここには、映画の登場人物にしたいような人々が右往左往しているのです。
この映画館の入り口では、ドアのすぐ右手にあるテーブルで、蝶ネクタイの男性がチケットを売ってくれます。
窓口なんてありません。
売ってくれると同時に手で少し千切ってもくれます。
お値段は夜なので9ドル75セント。
ロビーには映画の大きなポスターが飾られており、お菓子やアイスクリーム、コーヒー、ポップコーン等が売られているカウンターがあり、ここで、私はチョコと小さなカフェラテを注文。
ここのコーヒーはスターバックコーヒーと提携しています。
本当は、もっと味のあるコーヒーが飲みたいんですけど.....。
開始時間まで30分もあったので、ロビーのテーブルで本を読みながらカフェラテを飲み、時間つぶし。
今日の映画はThe Science of Sleepです。
ずっと楽しみに待っていた映画で、"Eternal Sunshine of the Spotless Mind"(邦題はわかりません。)のディレクター、Michel Gondryの作品です。

もちろん、ガエル.ガルシアも素晴らしい俳優です!
私はこのディレクターがこの先どんな映画を作り上げていくのかに、とても注目しているんです。
この映画には、とても斬新なアイディアと、不思議な雰囲気で綴られる、夢と現実の世界が在ります。
シャーロット.ゲンズブール演じる女の子と、ガエル.ガルシア.ベルナール演じる男の子の会話が、私と友人達がスタジオでアイディアを交わす会話に良く似ていて、この感覚をとても理解できました。

まるで、色々なアイディアのおもちゃ箱のようです。
本当に楽しくて、幸せな金曜日の映画経験でした。
終わって外にでると、駐車場の上にはまん丸お月様が光ってました。
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