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Thursday, September 28

郷にいらば郷に従え

友人を待って、お気に入りのカフェにいる。ここではインターネットのアクセスもできるので、その間、ちょっと考えたことを書き殴ってみる。

異なる国に住む場合、日本の常識を持って物事を図ると落胆させられることが多いことを、過去の経験から知った。

例えば、ある会社の、その日いるべき担当の人が不在の場合、日本と違って、他の人がカバーしてくれることなどほとんどない。
”あ〜ジョンは休んでます。あ〜、彼じゃないからわからないです。”ってな感じで、“誠に申し訳ありません。ただちに担当の者と連絡を取って云々”なんていわれるわけがない。
しかも、”幾日の午後1時から5時の間に伺います。”といっておきながら、姿を表さず、5時になって、今日は都合が悪くなった、とか。
日本のサービスに慣れていた私は、これで何度、落胆したことか。

それから、病院では、医者の専門ははっきり分かれていて、専門意外のことは、結構知らない事が多い。
自分の方がよっぽど基礎的な知識を知ってたりして.....
確かに日本では、私たちは、メディアを通して、健康に関する情報と常日頃から接している。
日本では気がつかなかったけれど、知らない間に”門前の小僧習わぬ経を読む”ことになっているのかもしれない。
ところが、反対にその専門に関しては飛び抜けて優れた医師がいるのも確か。

メールを送るからとか電話するから、といっても80%はしてこない。
それはむしろ呈のいいことわりだったりする。
最初は皆がある種の記憶喪失に陥っているのかと疑ったこともある。
さんざん非難されている、日本の”記憶教育”だってまんざら捨てたものじゃないと思ったくらいだ。
いや、実際、ものを記憶することって大切だと思う。 
だって、こちらにいると皆記憶がしっかりしてないんだもの。
おいおい、テレビの見過ぎじゃないの? 
平均5〜6時間みるそうではありませんか? 
ある科学者によると、テレビやゲームを長時間見たり、やったりしている脳波ってアルツハイマーの脳波に酷似しているってことですよ。こわ〜い。

さて、お店に行くとレジの人は、長い列が目の前にあっても、のんびりマイペースで、おかまいなしに包んだり、接待中の客に話しかけたりしている。
そこで、待っている、友人と私は、足をピタピタと床に打ち付けながら、”私たち二人で、これだけなんかすぐさばけるわよねえ。
代わってやろうかしら,ムムム。”といらいらしているのである。
ところがカフェとなると、結構効率的だからおもしろい。ま、一つ売っても数ドルの世界だから、頑張らないとあかんとよね。うん。

さて、ところがところが、”本当にできる人”というのは、やはり時間は守る、律儀に返事は帰ってくる、ものはしっかり覚えている、手さばきも良い。と結局ここら辺は万国共通なのである。

2 Comments:

At 4:47 PM , Blogger YUUKI AYUMU said...

 ある種の記憶喪失とは、おもしろいですね!そこまで疑わざるを得ないほど、文化の相違が影響しているのでしょうか。大変興味深いです。
 しかしぼくは忘れたいことがなかなか忘れられずに難儀しています。それらを時折思い出しては、うわっと叫びたくなるような衝動に駆られます。記憶が罪を植え付け、罰を与えているようです。
 テレビやゲームとアルツハイマーの関係、知りませんでした!そのような科学的根拠があったなんて!ぼくは以前からそれを疑い、なるべくテレビやゲームを避けるように生活していたので、ちょっとだけうれしいような気がしてしまいます。

 
At 10:42 PM , Blogger PINK said...

ここに9年いても、どうも解せない現象なんです。
だから、人の言葉より、行動を信じることにしました。
それから、一般的にこちらの人たちは複数の事を同時進行でやっていくことが苦手なのも発見しました。
何故かと考えると、ちょっと興味深いので、もう少し研究しようと思ってます。(笑)
”忘れたい事がなかなか忘れられず..”云々はすごくわかります。私もよく叫びました。そういう忘れ薬があるといいなと思うくらいですよね。でも、それは感性が人より発達しているからだと思うことにしましょう。(笑)
NHK出版からでている”ゲーム脳の恐怖” 森昭雄 
を読んだんですけど、本当にこわくなります。
やはり、yuukiさんのように、自分の直感からある疑問を持つことって大切ですよね。

 

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