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Sunday, October 1

市民権

異国に長年住む以上、住んでいる国の市民権の取得と、それによる日本の市民権の喪失は大きな問題になると思う。(少なくとも私にとっては)

永住権を取って既に5年。
市民権取得のテストを受ける資格ができた。
すでに今年中に市民権取得の試験を受けるであろうエフと異なり、私の方は今だ迷っている。
英国人のエフが米市民権をとったところで、英国側は、相手国が容認すれば多国籍を持っていてもかまわないという立場を取っているので、単純な選択である。
しかし、私が米国市民権をとれば、日本国籍を捨てなくてはならない。
米国に永住する限り、市民権を持つ事が多くの利点をもたらすことはわかっているが....。
う〜むとうなっていたら、日本人の友人が、「あら、私生まれた時から日本にいい思い出は何もないの。全然迷わずアメリカ人になるわ」と言い放った。
そうか、そうなると簡単でいいなあ。
でも、私にとってやっぱり日本は特別な場所だなあ。
自分の中にあるこのセンチメントは、やはりあの繊細な自然の移ろいの中で育まれたものだし...などと緑茶を飲みながら考えた。
とは言っても、あの夏の猛暑の中にいると、ここにすぐ帰ってきたくなるのも事実。

ところで、私の知り合いのアルジェリア人は五つの市民権を持っている。
どうやって彼が五つも取得したかというと:

彼は独立以前のアルジェリアで誕生。当時、アルジェリアはフランス領だったために、フランス市民権を自動的に取得。(NO.1)

アルジェリアの独立後(1962年に独立)はアルジェリア市民権を取得(No.2)

その後、フランスに移住してスペイン女性と結婚。そして、やがてスペインの市民権を得る。(No.3)

その後、米国に移住して米市民権を取得。(No.4)

さらに、仕事の関係でカナダに移住して、カナダの市民権を取得。(No.5)

というわけで、合計五つ。
ということは、それぞれに関わる国は結構寛容なんだ。

私は五つもいらないけれど、せめて米国と日本の両方がほしいなあ。
試験を延ばし延ばししている間に日本が二重国籍を認めてくれないかなと、期待しているのだが、あと十年以上はかかるかもしれない。

ネットで調べてみたら、2004年に更新された、こんな記事がありましたので、よろしかったら参考に。
でもはっきりいって、あまりにも曖昧でよくわからんですわ。

二重国籍は容認されているのか? 禁止されているのか?

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