PINK

Tuesday, October 31

ハロウィーン

ハロウィーンの朝。
8時30分から学校でハロウィーンパレードがあるので、この日の子供たちはすごく興奮状態。
ぞくぞくとカラフルな衣装を身につけた子供たちが登校してきます。
まだ就学前のおちびちゃんも周りの雰囲気に大はしゃぎ。
あまり興奮しすぎて、ころんでしまったちびっ子みつばちも校庭にいました。
低学年がとても色彩豊かでバラエティーが多いのにくらべ、高学年になると、やはり黒色が多くなります。
ピンクでかためてお姫様衣装を楽しんでいた少女達やスポンジボブやスーパーマンの衣装を好んでいた少年たちも、やがて"Cool!"なゴシック風のいでたちを好み始めるようですね、やはり。
ロックミュージックにのせて、パレードは続きます。それを嬉しそうにカメラでおさめる親達。
今日は校長先生もセーフティーパトロールの衣装を着て、エンターテイメントに精を出しています。
おや、こんな所にふてくされているミツバチ犬もおりますね。
犬の心、人知らず、といったところでしょうか、ご苦労様。




このロック系チアーガールの格好なんか、私が少女だったらやりたいです!

パレードが終わった所で、瓶に入ったキャンディーの数を当てるというコンテストがあり、数人の子供たちが校長先生から賞品のギャンディーをもらいました。
それから校長先生提案の親のダンスがあり、その後は子供のダンス。
パレードが終わるとそれぞれクラスにもどり、お昼頃にはパーティーが。

さて、夜も暗くなると、次第に子供たちの群れがそれぞれの衣装をつけて、住宅街をさまよい始めます。
“トリックオアトリート!!”
今年もたくさんのキャンディーを子供たちにプレゼントしました。

Monday, October 30

プレゼント












毎年、誕生日の近い友人とプレゼントの交換をしています。
「二人の誕生日の中間くらいにお互いに小さなケーキでお祝いするくらいにしましょうよ。」という私の提案に、一度は彼女うなづいたものの、やはり相変わらずいただいてしまいます。
今年はベティージョンソンのアクセサリーでした。
で、私の後の彼女のお誕生日には、コストプラスというお店で見つけたハンドバッグを選びました。
そのお店のコーナーにはアフリカやインド、メキシコ等の国からの、おもしろいアクセサリーやスカーフが並んでいます。
このバックはインド製で、模様の一部にきれいなビーズ刺繍がされています。
写真でははっきりわかりませんが、物を入れて手に持った時に、とても美しいのです。
大きさはやや小さめで、ジーンズを良くはいている彼女に合うかもと思って独断で選択。
私自身もちょっと欲しいなと思った品なので。
とても喜んでもらったのですが、まだ一度も使ってないところを見ると、ちょっと失敗したかなと考えたり。
他人へのプレゼントを選ぶというのは、なかなか難しいものです。

Sunday, October 29

バークレー

再びロンドンからの訪問客一同とバークレーへ。
道路の渋滞のために我々かなり遅れて、待ち合わせ場所のアメーバミュージッックショップに着きました。
この店には魅力的な中古やら新品やらのDVD, CD等が売れらていて、音楽関係の人々が出入りするメッカ。
私にとっては宝島。 
もう、カリブの海賊のような気分で、にんまりしてしまいます。
店のディスプレーもおもしろくて、なべ、かまアートのロボットがお出迎えです。
でも、あまりにもお腹が空いていた我々は一直線にブレークスというレストランへと急ぎました。
夜は地下でライブをやるこの店は、インテリアがちょっとおもしろくて、どこの壁もこの店のスタッフの手作りアートがあちらこちらに。 今はハロウィーンということで、白いクモの巣まで、ドラマチックに天井に飾られてます。
働いているお兄さん達も、音楽関係者のようで、動きと言葉にリズムがあって面白い人々です。
ここで、私はフィッシュアンドチップスを注文。 お皿からこぼれるほどの量でした。
食後にはまたアメーバに戻って、お宝探し。
山のような商品の中から、私はフランス映画アメリーの監督が作った、“デリカテッセン”とビョーグのCDを安く購入。
風邪をひいているので、あまり頑張って探す集中力無し。

週末には、この通りの両脇にマーケットが出ていて、手作りアクセサリー、カリフォルニア染めのTシャツ、手作り帽子やら、さまざまなものが賑やかに売られています。
その中に面白いプリントの施されたTシャツを売っている人がいました。
ひとつのシャツには、例のウォーターゲート事件のニクソン前大統領の顔写真と、ブッシュの顔写真がプリントされており、“ニクソンーブレイン(脳みそ)=ブッシュ”だなんていう、過激なことが書いてありました。
さて、ここで、何十年もの間、バークレーの文化の中心であった、Cody's Bookshopが最近のオンラインのブックショップの人気に圧され閉店に追い込まれ、その後には”ハロウィーンヘッドクゥオーター”などという、パーティー用のお店に変わっていました。町から本屋が消えていくなんて、なんだか悲しい気分です。

その代わり、その隣のお気に入りの中古本屋、MOE'Sブックショプで、ポールオースターの"The Brooklyn Follies"と"The Art of Hunger"を購入。もう、このくらいの時間になると、やや熱まで出て来たような気がして(実際には出てなかったのですが)頭朦朧。
くしゃみのし過ぎです。
バークレー大学前のカフェミラノに、飲み物を求めてたどり着きました。
このカフェは、週末でもバークレーの学生で一階も二階も一杯。
この人たち、本当に真面目に勉強するんですよね。頭が下がります。 
そこで、私も再び初心に戻り、人生を通じて常に学ぶ姿勢を貫いて行こうと思うのでした。

Saturday, October 28

日本食

体調が悪いので、日本食レストランへ。
量はアメリカ的に多めだけれど、この手のお料理って、毎日食べられるなあ。
煮物とインゲンの和え物、なすの煮浸し。
体に優しく入って来る。
こういう日に、私においしい和食を作ってくれるコックさんがいたらいいのに、と思ってしまいます。

皆さん、よい週末を!

Friday, October 27

大学芋

さつまいもでできるお菓子には色々ありますが、私の大好物はこの大学芋。 

日本食料品店のNIJIYAから2本ほど大きなものを選んで来て、さくさくと包丁で四角く切ります。
食欲という気合いが入っているから、 Mさん(私のこと)は必死でまな板の上で、トントコトン!と歯切れの良い音を立てています。
フライパンにサラダオイルを熱く熱して、細切れのおさつまさんをジャ〜っと入れます。
しっかり揚げて、後はお醤油とお砂糖の蜜で素早く絡めて、胡麻をパラパラ。
ハイ出来上がり。 大体これで15分くらい。
緑茶と一緒にほっかほっかでいただきましょう。
う〜ん、おいしい!

ふるさとは 
大学芋の 
香の中に

ー今日の俳句

久々に 
茹でしさつまの 
香に満つる 
廚に立ちて 
ふるさとを思う

ー今日の短歌

二句できた。

Thursday, October 26

その猫


その猫は吹けば飛ぶほど小さくて、ちょうど、網戸とサッシ窓の間のすきまに入り込むことも可能に見えるほどだった。
ほとんど白い毛玉でできているようで、その繊細ななりは見ただけでもこちらをはらはらさせる。
はさんでしまうのがこわくて、こちらにくるようにいうのだけれど、新顔の私を警戒して、そこにはりついたままである。
首を伸ばして隣の窓を見ると、ほのかな明かりがついていて、どうも誰かの気配がある。
前もって、私がこの部屋を借りる際にその所有者が、隣人はこの猫のことをどうも好ましく思っていないので、決して窓から外にはださないようにといわれている。
外は雨上がりの湿った土の上にまだらに草がはえていて、そんな状態の大地の上に、黒白の犬と、隣人の飼っているらしい大きめの猫2匹がのんびりと寝転んでいる。 
こちらの猫は小さな片手を巧妙に使いながら網戸をあけて外にでようとするので私は気が気ではない。
この信じがたい小ささから考えると、外に出た途端に彼らに一口でやられてしまうに違いない。
そんなあかつきには、重大な責任問題である。
所有者の大切にしている特別な猫なのである。
と考えていると、突然雷がなって、空が黒い雲に包まれた。
外の動物たちは、それでも自由気ままに寝転んでいる。
再び雷光があり、私がそれに気を取られている間に、その小さな猫は網戸をどうにか手であけて外に飛び出て行ってしまった。
さあ、大変だ! というところで目が覚めた .....夢、か。
よかった、夢で。 
後で、お化粧用のコットンボールで子猫を作って、友人に夢の説明をした。
これで、少し気分が晴れた。

Wednesday, October 25

ある日、町の“飾り窓”に....

もうすぐハロウィーン.....
この時期になると、どの店も“怖め”の飾り付けがされます。
なぜか今年はジョニーディップの人形もよく見かけました。




Tuesday, October 24

同じ建物の中にスタジオを持つ、カメラマンのスティーブが、愛犬のズィギーを連れてやってきた。 
片方の目の色が違う、ソーセージドッグ(正式には何と呼ぶのかしらん?)。 
彼女と遊んでいるうちにふと思った。

雄猫を飼っているのだが、何せ気まぐれで、ふられる事も多く、将来、少し甘えん坊の犬でも飼おうかなと。
となると、わが愛猫との相性とそのテリトリーの問題も考えなくてはならない。
とりあえず、獣医の妹によると、テリア系は可愛いけれどよく吠えるということで、おとなしめで自分と相性がいい犬にフォーカス。
(でも、あくまでもアイディアなので、1ヶ月経ったら消えるおそれはある。)

まず最初に考えたのが、バグ。 
少し前に、知り合いから薦められて“結婚しない男”という日本のドラマを見た。
良くできていて、おもしろかった。 
その中ではバグが結構大きな役割を果たしており、以前日本で友人が飼っていたバグをつい懐かしく思い出してた。

ある年の夏、グループ活動の苦手な私に、何故か犬奥様のグループとご縁ができ、しばらくの間、様々な犬の鳴き声の中で過ごした。
それらの犬は、ひょっとしたら私の子供時代よりも恵まれた暮らしをしていて、ある犬は白地に赤い水玉のかわいいパンツまで履いていて、ピンクのふわふわしたようなバスケットにお姫様のように住んでいた。
とにかくその時私が発見したのは、犬の中でも、パグが抜群にお人好し(お犬好し、とでも?)で、愛嬌があるということである。
さらに、毛足が短かくてシンプルな形だというのもいい。 
そんなこんなで、夏の終わりまでにはこの子にすっかり愛着を持ってしまった。
やがて私がロンドンに行くことになり、マンションを離れ、そのパグちゃんとさよならをする時には、何故か涙さえでてしまったものだ。 
あのドラマの中のパグのようにうるうるした目が私の心から離れなかったのである。

それからもう一つの候補はビーグル。
これは小さい時に家で飼っていたことから。
とにかくかわいい! よく遊んだ。 
でもすごく落ち着きが足りなかったかも。
もう一度、妹に聞いてみなくては。
などと、楽しい想像をしている今日この頃。

Sunday, October 22

アートは心から   Art from the HeArt

この日の夜の集まりは“Women Beyond the Border"というショーのオープニングであった。この試みは、アーティストが一人の女性の話を聞き、その話から触発されたものを与えられた小さな箱を使って表現するというものである。 そして、いくつかの国にもこの企画が渡っていくということ。
この企画が回って来た時には、私はとても忙しくて参加できなかったのであるが、展示された友人達の作品を見せてもらいそのユニークなアイディアをとても楽しんだ。
普段は各々のスタジオに籠ったままで会えない友人とも、久しぶりに会って、まるで十代の、騒がしい女の子のようにはしゃいでしまう。
レベッカの網タイツ足を写していたら、隣に立っていたノラが”もっと写しなさい!”というので、他の足もパチリパチリ。
飾らない不器用な生き方をしている友人達だけれども、正直で、涙もろくて、スノビズムや物質主義からはまったく離れたところにいる、無邪気な連中である。
人を判別せずに、まっすぐ受け入れる。 全てにおいて”exclusive"ではなくて、"inclusive"。
これって、とても大事なことじゃないかしら。

Saturday, October 21

素敵な車

スーパーで、ちょっと珍しいオレンジ色のカリフラワーを見つけたので、ちょっとうきうき。
小走りで駐車場に来てみると、私の隣に素敵な車が止まっていました。
滑らかな彫刻のようなこのライン。
ハ〜〜ッと溜め息。
今まで見た事ないのですが、ポルシェのクラシックカーでしょうか? 
と、後ろを見ると、やっぱり......ポルシェSって書いてありました。
いつもの癖で、自分が乗っている姿を想像したのですが、やはり自分には似合っていないようです。
でも、80歳くらいになって渋みが増して、なおかつ健康ならばこれで高速をブーンっていうのもいいわねえ、なんて夢の中。 ま、想像するのはただですからね。

夜、ウェブであそんでいたら、なつかしい...何と最近の布袋寅泰さんの写真に行き着きました。
あの人がギター弾く姿は格好いい!
確か、どこかのオリンピックの開会式の時に、シルバーメタリックの服を着て、演奏したのではなかったでしょうか? 坂本龍一さんも何かからんでいて....う〜ん、記憶がさだかでない...私のイマジネーションかしら? 
随分渋くなられて、ポルシェが似合いそうだなって思いましたけど、一体どんな車の趣味でしょうか。
私の乗っているようなニュービートルには絶対乗らないでしょうね。それに日産マーチも。 
私が日本にいたら多分オレンジのマーチあたりに乗ってたと思います。
それから白州次郎さんにもお似合いですが、イギリス車しかだめかしら?
”プリンシプルのない日本”、おもしろかったので、一気読みして、実家の書斎に置いてきました。
今度帰国したら、絶対に柿生の武相荘に行ってみたいと思ってます。白州正子さんも次郎さんも長いこと興味の対象でした。
今年の夏は,行きたかったのですが、スケジュールが開いていた時には、暑さと時差ぼけで一歩も外にでられず、残念。
いつも爽やかな秋に帰国できるように、何とかしたいのですが......。

Friday, October 20

Pub Lunch

先週はハーフムーンベイの海辺で過ごした我々です。
その時、パンプキンフェスティバルで賑わう町の中心地は駐車場が一杯で、国道1号にある、ちょっと変わったパブで昼食を取ることにしました。
パブはホテルも兼ねているようで、各部屋の窓辺から作り物の赤いゼラニウムが覗いています。
国道一号沿いの、特に何もない畑の真ん中で、少し向うでは数匹の馬が鼻をならしていました。
パブの入り口には、赤いダブルデッカーバスがあり、喫煙する人はそこに入って吸わなくてはいけないとのこと。
想像するに、何だか可笑しいです。 












さらに以前には見なかった、ひび割れ模様の年季の入ったロンドンタクシーもあります。
ここには、イギリスのイメージというものを、あちこちからパッチワークのように集めて来たユーモアが感じられて、 笑いを誘います。
来年あたりひょっとしたら、エリザベス女王の彫像がニューヨークの自由の女神のように、片手を上げて立っているかもしれません。
さて中に入って驚くのが、天井、壁、棚とありとあらゆる空間に飾られているイギリスグッズ。
しかし、ここまで装飾的ですと、一種の哲学さえ感じられます。
ここでは、アメリカのスポーツバーのようにテレビがあり、いつもスポーツ番組が流れています。
イギリスパブとアメリカのスポーツバーの結婚という趣きです。
どのテーブルも人がいっぱいで、とてもにぎやか。 外からは想像もできません。
お喋り好きで、楽しいお兄さんが、オーダーを受け付けてくれて、私はフィッシュアンドチップスをいただきました。
我々の連れのロンドンカップルは、ベジタリアンなので、さんざん迷った末、焼きポテト食べてました。
はるばるロンドンからお越しいただいたのに、再びイギリス料理で申し訳ありませんというところでしょうか。(笑)

ちょっとひなびた旅をお好みの方におすすめのルートです。

Thursday, October 19

Gabriela Montero

ある日、車で高速道路を飛ばしていた私の耳に、なんだか、とても素敵なピアノの音が流れてきました。
一つ一つの音が小さな星の煌めきのようで、そのピアノの音色に私の耳は釘付けになりました。

いくつかのクラシックの名曲が ジャズ風にアレンジされ、自由に旋律を奏でていました。
その時の名前がガブリエラ.モンテロというピアニストだったことだけは頭に残りました。

後日、何とか調べ挙げて、i-Tuneからダウンロードしてしまいました。
ベネズエラ生まれのピアニストですが、クラシック畑出身で、このようなユニークなアレンジをするという発想。
クラシックの正統なるファンからは何かいわれそうですが、こういう類いも私は好きです。 
時代はいつも動いています。
漫画がアートとして認められるようになった世の中。
そんなに頭でっかちではいられません。
特にラフマニノフの協奏曲第2番のアレンジがすてき。
ラフマニノフのピアノ協奏曲は大好きなのですが、とても感情的なので、私にとって、聞く時を選びます。
でも、これはジャズ風のアレンジなので、ぼーっとした朝でも大丈夫。
キッチンで朝食を作りながら、夕方にはワイン片手にディナーを作りながら、耳はピアノにうっとりの今日この頃です。
美しい音楽は魂の栄養です。

Wednesday, October 18

枯葉

枯葉よ〜....
シャンソンを歌いながら、路地を歩いていると
枯葉が、かさこそ音を立てます。

秋はやっぱり、いいなあ。
何だか全てがしっとりしていて。
セーターを着ている人々を、あちこちに見かけるようになりました。
寒がりの私は、もうこの様なコートを着て、カフェのパティオで、暖かいカフェオレを飲んでます。
全くの枯葉色です。

夜、枯葉をリサーチしていたら、こんなものを見つけました。
ジグゾーパズルが大好きなので、ついつい夢中になってしまい、夜遅くまで何度も遊びました。
どんどんスピードアップさせてやってみたり、色々なパターンで楽しみます。
パズルがはまる時の”ポコン”っていう音が、かわいいです。
他にも、もっと数の多いジグゾーとか、変わった種類のものないかしら?
以前、実際のジグゾーパズルで、最後の晩餐の絵を完成させた時には、すごい満足感がありました。
あとで、猫につぶされましたけどね。
でも、癖になります。
迷路も得意で、色々やりました。
難しければ難しいほどやりがいがあるんです。
なんか、出口までの通路が浮き上がってみえるというか。
でも、立体の迷路となると、全然だめなんですね、これが。
最後まで出て来れなくて、”だれか、迎えに来て〜〜!!”って
面倒くさいから呼ぶんです。
すぐ飽きますし。
平面ならとにかく得意なんですよ、この手のもの。
できれば、こんなこと生かして、探偵とか、スパイになりたかった....
変装も大好きですし、小さなゴミから、色々なことを割り出す事もできるし....
多分、来世でね。

さて、パズルとは関係ない話ですが、アメリカの人口が3億人を超えたそうです。
中国、インドについで世界第三位です。
十一秒間毎に、約一人づつ。
どんどん、増え続けています。
さすが、移民の国。

Tuesday, October 17

灰色の海もいい...

お昼近くになって、雨がぽつぽつと降り出した。

車は半月湾に向かう途中の、曲がりくねった森の中である。

この日、ハーフムーンベイの町の中心はパンプキンフェスティバルで賑わっており、我々はそれをさけるために、国道35号に迂回路をとった。

雨期にはちょっと早いのだが、深い森を抜ける頃にはかなりの雨が降り出し、あたりは深い霧で覆われた。
フォッグライトで注意深く運転していく我々の目の前に、突然、野生の鹿の黒い影が、奇麗な弧を描いて横切って行く。
道のあちら側のやや小高くなった所で、天に向かってねじり上げるようなつのをもったその立ち姿は、まるで聖なる幻の鹿のようだ。

苔の匂いの中に、潮の匂いが強くなり、車は海辺に近づいた。
そして、海辺に近づくにつれて、雨も次第におさまってきた。

”青”のない海というのはまったく違う表情をたたえている。
厳しい海の顔。

崖沿いに歩いていくと、まるでそこは「嵐が丘」の舞台のようである。
草花は冷たい潮風で乾涸び、それでも意固地に風に向かって首をもたげている。
色も無く、灰色の空の下、再び緑の季節がやってくるのを、体を固くして待っている人々のように見える。
でもこんな風景もきらいではない。

青く穏やかな海と、この厳しい海の顔、両方あって、海の魅力がさらに浮き上がる。
冷たい空気の中で、深呼吸。
海を体一杯に感じた午後。

Monday, October 16

Artifact

昨年秋の京都旅行の際、ある陶器屋さんでお茶碗を購入しました。

たしか、念仏寺に行く途中の坂沿いにあったと思います。
夕闇の中のほっこりとした灯火につられて、入っていきました。
お土産用の陶器とは少し離れて目立たなく置かれていたお茶碗。
でも、私の目にはそこだけスポットライトが当たっているように思えました。
「しぶきというやり方なんですよ。」とお店の男性が教えてくれました。
「作品の良さをなかなかわかっていただけない中、わかってくださってありがとうございました。」と御礼を言われましたが、こちらこそ、巡り会えてよかったと本当に嬉しかったです。
迷う事なく2つ購入してしまいました。
それから一年、ほとんど毎日のように使い続けています。
暖かい触り心地、両手にすっぽり納まるなだらかな曲線。
そして、気持ちを盛り上げてくれる、力強く、かつ洗練された筆さばき。
時には、ご飯茶碗に、時にはカフェボール、シリアルボール、さらにフルーツを入れたりと大活躍。
使えば使うほど、いい味わいが出て、さらに愛が募っていきます。
作者さんの名前、聞くの忘れてしまいました。
作品を通して、私に暖かく語りかけてきてくれるこの作者さんに、是非私の感謝を伝えたく思っています。
そして、このおおらかにしぶきの散ったお皿も、あなたがもし作っていらっしゃるのなら、
それも手に入れたい思いで一杯です。

Sunday, October 15

未完成の絵

週末に向かって、何とか絵が形を整え始めました。

まだ、未完成なので、もやがかかっています。

ついでにどちらが上になるかも決めてません。

私は抽象画を描く時にはあらゆる方向から描きます。
そして構図的には、”不均衡の中の均衡”、ちょうどバレリーナがトーシューズの爪先でなんとか保っているような、繊細で危ういバランスが好きなのですが、なかなか難しい課題です。

とにかくここから先、どれだけ落書きが増えるかもわかりませんが、基本的な要素は集まったようです。

絵の事が少し気になったので、一日おいた今日、休日にもかかわらずスタジオに行ってきました。
乾いた後は、絵の具の鮮やかさが少し落ち着いたようです。
お休みなのに、となりのミッチェルは音楽かけて、猛烈に描いてます。
薄い壁越しに、動き回る音さえ聞こえて来るのです。
週日も週末もなく頑張ってる、アーティストパパ!
昨年も、素敵な画集を出版した彼。
今は絵を描くためにイタリア、フランス周辺を飛び回っては、世界各国でショーをしてます。
これだけ頑張ってるんだもの、成功してほしいと心から思います。
小さな男の子とイラン人の奥さんがいて、彼女は本当にひたむきで、心が純粋な人。
ある日曜日、家族連れでにぎわうカフェで、彼女が息子さんと二人でちょっと淋しそうにテーブルに坐ってました。
私は、その日、パパであるミッチェルがスタジオで一生懸命絵を描いているのを想像しました。
すると、なんだか胸がじ〜んとなってしまいました。
ミッシェル頑張ってね、早くゆとりができるといいね。

このところ、ああでもない、こうでもないと無駄に絵の具を使ってきたのですが、ちょっと一安心ってところです。
散歩で眺めた植物や、人の着ている洋服の色などを心の中にアルバムのように蓄積していると、突然、そこからアイディアが閃いたりすることもあります。
やはり、何にでも心を開いて見るべきですね。
それから、こうして、心に浮かぶうたかたの思いを、ささっと毎日綴っていることも何か、脳の活動に役立っているような気もします。
ですから、できるだけ毎日頑張って書き続けていこうと思ってます。

Saturday, October 14

お話のある情景

石畳を歩いていたら、

どこかの家の前にある

古いベンチの上に、

3冊の本が

無造作に置いてありました。

シービスケット(あるアメリカ競走馬の伝説)、

教授と狂人,

そして人生の小さなインストラクション。

誰が、何の目的で、ここに置いたのでしょう。
ここに坐って読んで下さい、とでも?
それとも、自由にこの本を持っていってくださいとでも?

こんな風に何かを想像させる情景ってちょっといいなと思いながら歩いてきたら、
きれいな紫のお花や、不思議なつぼみを持ったオレンジ色の花が目に入りました。
通りすがりに拾った、小さな幸せってところでしょうか。
さて、日曜日にはロンドンから、親戚の若きジャーナリストと物書きのカップルがやってきます。
議論大好きなこの二人。
澄んだ青空の下、浜辺で政治の話に花が咲きそうです。
楽しい一日になりそう.....。
あははは....はは....は.......

それでは良い週末を!