PINK

Friday, June 30

ふっくらぽんぽん

友人のちえこさんと、彼女が経営する、チャイルドケアーのおちびちゃんに突然会いたくなった日がありました。
それで、庭の紫のあじさいと、ちょっと変わったゴールデンキーウィーと、チョコレートを小さな袋にぱっぱと詰めて、車を走らせました。

ちえこさんは北海道の札幌出身で、なんだかすずらんのような風情の女性です。
いつも、丁寧な言葉で、やさしく喋るのも大好きですが、考え方がユニークで大きい。そこにも引かれます。

彼女はうれしいことに私の作品を愛してくれて、壁には私の絵がいくつかかかっており、ピアノの上や、あちこちにも、私の作った陶器を素敵に飾ってくれてあります。とってもありがたいことだと思ってます。
子供達は、あれこれおもちゃを見せてくれたり、カメラを向けると、色々な表情をしてくれます。
女の子のなおちゃんは、いちばんのおちびでまだ1歳5ヶ月、とってもかわいい目をしています。
赤いボールをずっとはなさず、一緒にくっついてましたが、食事の時だけ、離れなくてはいけなくて、ちょっとふくれっつら。
それもかわいい。
しゅんちゃんもじゅんちゃんもポーズをわざわざつけてくれました。ありがとう。
みんなふっくらぽんぽんのほっぺをしてました。

子供達と一緒にいると、本当に心が安らぎます。 向うはたまのお客様で、嬉しそうにぽんぽんソファーではねていました。
皆のお昼寝の時間に、ちえこさんと私、ダビンチコードの作者、ダンブラウンのスリラー”天使と悪魔”から、宗教の話へ、それから、シュタイナー教育のことへ。 

”子供たちは、自分にもっともふさわしい両親を選び抜いて誕生してくるのだと、ルドルフ.シュタイナーはいっています。
地上に生を受けた子供達は、最初の7年間は肉体の形成に、次の7年間は意志や感情を育むことに専念し、3番目の7年間になって、
ようやく思考を成長させるのです。” 
ー0歳から7歳までのシュタイナー教育 堀内節子

さらに、シュタイナー教育を受けた、ミヒャエルエンデと、彼の作品の”はてしない物語”や”モモ”の話等。
なかなか話題はつきませんでした。でも、こういう時間って私にとっては貴重なオアシスのようです。

Thursday, June 29

サンフランシスコで待ちぼうけ

キャンバスを買いにサンフランシスコのアートショップへ。 

ついでに最近、”愛の悩み”を抱えた、友人の話を聞いてあげるためカフェで待ち合わせ。
彼女がちょっと遅れたので、その間、人を撮る、撮る、撮る.....

彼女はボーイフレンドと暮らすために、数ヶ月前にサンフランシスコに移ったばかりである。

移る前日、台湾人の彼女のコンドミニアムで、我々は中華街でとてもおいしいと評判の、おせんべいをつまんでいた。
一緒にボーイフレンドと暮らすというのに、なんとなく哀しそうな彼女。
ちょっと気になっていたのだけれど。

昨日の電話では、是非きいてほしいことがあるということである。
そう、近頃では、人生相談のおば、おば....おねえさんと化した私である。
相談されても、役に立つほど、その分野に詳しいわけではないけれど、良い聞き手ではありたい。
聞いてあげることによって、相手も大分楽になると思うのは自分の経験からもわかっている。

離婚率の多いアメリカでは、さまざまな年齢のシングルが多い。
それ故に、たぶん日本ではあまり聞かれない(少なくとも、私の周囲では。)熟年の恋愛も、こちらではふんだんに散らばっている。

最近の私の友人の例では、10年の母子家庭生活の挙げ句、真実の愛を61歳でみつけた、ハワイ出身の日系アメリカ人のAの例がある。
で、今日の友人は36歳で、53歳の弁護士のボーイフレンドと1年つきあっていた。
彼女は子供がほしいが、彼は結婚歴も、子供もいないというその自分のスタイルを維持したいということで、結局友人は先週、彼と別れたという。
二人とも愛し合ってはいるけれど、一方が子供はほしくないというから別れる、でも、いい友人で留まるということ。

最近は一緒に暮らしていても、結婚していないカップル、さらに、子供までもうけても、結婚しないカップルは結構いる。
さらに、奥さんが稼いで御主人が主夫の家、同性愛のカップルで35年連れ添っている私の友人の彫刻家。
彼によると、自分たちはストレートの人々よりも愛において忠実だと言って、みんなを笑わせた。
世の中本当に選択肢が増えましたね。

Tuesday, June 27

自然恋しや....

最近は、朝、友人と二人で住宅街を早足で歩くエクササイズをしている。
緑あふれる道を、美しい家とちらりとみえる庭園を楽しみながら、歩く。
社交と運動を一緒にという魂胆である。

だから、肉体的には絶好調なのだが、精神的に今ひとつ。
ショーは本日から始まり、ギャラリーには整然と絵が飾られ、一安心。
エネルギーの全てをキャンバスに出し尽くした感じ。
いまは、心の癒しがほしい。

先週あたり、赤いドレスのことで、一人盛り上がっていたが、今はそんなことどうでもいい。
心の奥に深く響く何かが欲しいだけ、そしてそれはドレスなんかじゃ決してない。

じゃ、何? 
それが、わからない。

「住宅街の緑もいいけど、こんなのじゃ、全然足りないわ」と私は友人にいった。

もっと何か雄大で息を飲むほどの自然の中に足を踏み入れたい。
そして、土や岩や水に触れたり、野原でむせ返るような草の匂いを嗅ぎたい。
ちんまり可愛い自然じゃなくて、気高くて、すごみのある自然!

一体、自分は何をここで言ってるのかさえわからない、暑い夜でございます。
皆様も、心とお体をご自愛くださいね。  

Monday, June 26

フルーツごろごろ、からすもうろうろ

スーパーに行くと、あらゆる所にフルーツがごろごろ、その種類の多さにびっくりする。
一年中ぶどうは食べ放題だし、梨、リンゴ等の種類も多い、プラムの種類も実に様々。
そして、日本にあるような縞のはっきりしたすいかも見つけた。

考えてみたら、この辺は昔、果樹園だったらしい。だから、地質的にフルーツを育てるのに適しているようなのだ。
そう思って、自分の家の庭にも色々フルーツを植えた。 ブルーベリー、マスカットグレープ、レモン、オレンジ、イチゴ。
いずれもぐんぐん育っている。
朝、ダイニングルームの窓をあけて、庭に出て行くと、小鳥たちがばさばさっと羽ばたいて行く。
私の庭は近所でも一番小鳥の鳴き声の聞こえる庭だと喜んでいたが、色々なものをついばまれていることも確か。
そのうち、かかしが必要になるかもしれない。

ところで、日本でもそうかもしれないけれど、最近、からすをみかけるようになった。
数ヶ月前、初めて、近所でまっくろけのからすを発見。
私にとって、からすというのは、”墓場の鳥”というイメージがありすぎて、あまり好きにはなれない。不吉な感じがするのである。
たとえかこさとしさんの、”からすのぱんやさん”の話の中では可愛いと思っても、現実的にはちょっと。

ある日、プールから、我が家の玄関に向かってぴたぴたと歩いてきたら、3匹のからすが井戸端会議の最中だった。
彼らは私を横目でじろっと見て、「この女は人畜無害だな...」ってな表情で、会議を続行していたが、そんなに人を見くびってもいいのだろうか。
やがて、こちらの方が小さくなって歩かなくてはいけなくなる日がくるのでは、とふと思ってしまった。
と、そのとたんに、”かあ〜!”と鋭く泣いて1羽飛び立ったが、ちょっと鳥肌がたった。
声が悪いのである。何か、すごくいや〜な声なのだ。
でも、からすはとても頭がいいらしい。いじわるすると、変装していても見つけて、襲うらしい。
いじわるするつもりはないけれど、注意するにこしたことはない。

Sunday, June 25

あなた! 私たち、子供をだめにしているのよ!


という、テレビ番組がある。
友達が面白いから見るようにと教えてくれた。

それは、アメリカの健康医学の権威の女性、リンダ博士が、食生活およびその生活習慣等に問題のある家庭を指導して、生活改善の手助けをするというものである。

まず、シーンはこんな感じで始まる。
かなり肥満体の両親が暗闇から現れる。
彼ら家族の説明があって、リンダ博士がさっそうと登場。

そこで、家族の食生活や、普段の生活態度を徹底的に調査したリンダが、その分析結果に基づき、その子供の将来の姿を両親にシュミレーションの画像でみせる。
子供の体質、両親からの遺伝、環境等を考慮し、徹底的に分析されているので、かなり精密に将来の姿をみることができるらしい。

たとえばその両親の息子がトム君、7歳とする。
トム君は両親が経営するデリで、ダイエットコークをふんだんに飲むにくわえ、ピザやらホットドッグやらの高カロリーの食生活をしている。おまけにソファーでごろ寝しながらテレビは見放題、ゲームはやり放題。 
画像はトム君が16になり、25になり、ついに45くらいになるまで映し出す。
かわいい、やんちゃ顔のトム君に、ひげがはえ、白髪がはえ、ほっぺたはふくらみ、お腹がでっぱり、二重あごになり、さらに眼鏡をかけ、にょきにょきという感じで変化していく。
その間にそれを見ている両親をちらっとTVは写す。 2人とも、ぎょっとしたような顔つきである。
でも、よくみると、トム君の40代の姿はもう父親そっくり。

リンダが聞く。「どう、思う?」
すると、母親が、「これは、私たちのかわいいトムじゃないわ。もう、モンスターみたい....」とショックを隠しきれないように、首を左右にふる。

父親もしょんぼりうなだれて、ぼつんと一言。
「今のぼくみたい...」

「あなたの子供は、今のままの食生活と、生活習慣から行くと、40代にはこうなります。そして、60代まで生きられるかどうかわからないようなリスクを負うのですよ。あなた達は、自分の子供をだめにしているのよ。」とリンダはすぱっと言い放つ。

おめめが点の両親。
「ハニー、トムにあんなになってもらいたくないわ〜」
「もちろん、ぼくもだよお〜」
鼻をつまらせながら、抱擁し合う両親.....

ということで、リンダはするどいメスを、3週間にわたり、彼らの家庭に入れるのだ。
冷蔵庫と食料貯蔵庫にある食品を徹底的にチェックし直して、スーパーから、新鮮な食料品を買い込んで来る。
特に野菜中心の食生活と、スポーツを生活の一部に加える。

リンダは家族の目の前で、お砂糖の実験などをする。
「いい? よく見て、コップに入ったこのお砂糖は、一日に子供の必要とする分。
で、ダイエットコークにはこ〜んな大量のお砂糖が入っているのよ。
砂糖を過剰にとりすぎるから、トムは夜も興奮して、寝付かれない。だから、疲れる。
疲れるから、お砂糖分がほしい。と悪循環なの。」

「知らなかった....誰もそんなたくさんのお砂糖が入ってるなんて言ってくれなかった...」とつぶやくおとうさん。

「ええ〜! そんなこと知らないの〜!?」とテレビの外で叫ぶ私。

テレビやゲームは成るべく避けて、両親と子供との接触の時間を充分にとる。特にスポーツを通してのふれあいが中心。
さらに、親の喫煙の習慣は、ほとんど子供に伝えられていくということで、それにも親は特に努力を要求される。
黙って吸って、再びリンダに叱られるおとうさん。 

最初のうちはまったくの混乱である。子供は慣れ親しんだ習慣を直すことに文句をいうし、親自身も慣れないことにストレスがたまる。
頭を抱えたり、泣いたり。
だが、自分たちの愛するこどものためであるから、そこは必死に努力しようとするのである。

そして、3週間後には、それでもかなりの改善をみる。
当初は、反抗的でむずかしかった子供も、食生活の影響や、スポーツをすることによって、性格的にも落ち着いてくる。
家族はこの生活スタイルを維持して、さらなる改善をしていくということをリンダに誓う。
そして、この番組は数ヶ月後の家族の姿、かなり体重を落とし、笑顔の増えたその映像で終わる。

確かにアメリカでは肥満が社会問題になっているのだが、この番組は一つの家庭から徹底的に一つづつ解決という前向きの姿勢と、
リンダ博士がシンプルで明確な論理で物事をさばさば解決していくところが、とてもおもしろいと思った。

ところで、よく日本を訪れる友人が、最近は日本でも肥満の人が増えたといっていたのだが、そうなんでしょうか?
............私も気をつけよおっと。

Saturday, June 24

パスタの影

こんなちいさなパスタにも、
こんなちいさな影がある

Friday, June 23

日本のことを思うとき

日本のことを思う時、最初に浮かんで来るイメージは、温泉の中につかっている自分の姿である。
日本猿が、白く立ち上る湯気の中で、老いた哲学者のように夢想している姿も、そのイメージの右横くらいに浮かんで来る。
左奥には、もう一匹、哲学者風情が背中を向けて、熱いお湯に浸かっているはずだ。

ふわり、ふわりとぼたん雪が降っている。
私の目の前に、ぽっかり浮かんだお盆の上には、おいしい熱燗とおちょこがある。
もちろん、私の頭の上には、白い手ぬぐいが 小さくたたまれて、乗っているに決まっている。
私と日本猿の他には誰もいない。

まるで、典型的な温泉シーンで、銭湯の壁に描かれた、富士山とさくらの組み合わせ並みである。

ところで、実際そんな所って日本にあるのかなあ。
猿は私をひっかかいたりしないかしらん。

昔子供の頃、、猿のいっぱいいる島で、真っ直ぐに猿と目を合わせたら、ばしっと手をひっかかれた。
自分の体より小さいからって、見くびっていたら、やはり、たたき方は大人の女性なみだった。
だから、猿にも一目おくようになった。 
なんでも、小さい時に学ぶものである。
今でも私は、失礼にならないよう、人をさり気なくぼ〜と見る術をわきまえている。
だから、私も、そこでは、目を閉じた哲学猿のように、知らん振りして、じっとしているべきかもしれない。

実際に行く温泉は、私の帰国次第、日本の身内がすでに全てを準備万端整えていて、一同身軽な手荷物で東北地方へと向かう。
そこには、フルーツ風呂、酒風呂、コーヒー風呂等、ありとあらゆる工夫されたお風呂がある。
フルーツ風呂の常連はオレンジ、レモン、リンゴ等で、時折、子供がかじった跡のあるものも浮かんだりしている。
ジョンレノンのドローイングのある建物、さまざまな絵画、エミールガレのガラス美術やらのある建物、なにもかもチャンポンでおもしろいところだ。
10分ほど歩いた先には、フランス人の彫刻家だった、ニキ.ド.サンフェルの美術館も、緑の散歩道の行き着く先にあったりする。 

各種のビュッフェがあって食べ放題。
あと、カラオケがあれば、最高である。

ずっと昔、若き乙女だった友人たちと、滞在先の温泉で飲んだことがある。
すっかりいい気分で、私が最後まで歌えるたったひとつの演歌、”すずめの涙”を心を込めて歌っていたら、どこかの老人会のグループが突然、立ち上がってダンスをし始めた。
この歌は、べったべたの演歌ではなくて、少し節まわしを変えるとシャンソンのようにも聞こえる。
だからその頃はよく歌った。
ミラーボールがきらきら回っていて、赤い桜の花びらが壁に流れて行くので、その二つだけで、私はもう夢見心地。
お酒の勢いで私も乗っていたけど、皆さんもなかなか腰が軽くて、いいなと思った。
誰かが私に、紙の花吹雪を渡してくれたので、それぞれのカップルの廻りにふりかけたりもした。
声楽を長く習っていたので、歌うとその表現と演出にまで、一生懸命になってしまうのだった。

"あんた、枯れ木にすっかり花咲いちゃったよ〜!”
酔っぱらったおじいさんが、半分眼鏡をずり落として、嬉しそうに叫んだ。 
向かい側のおばあさんも、赤い顔で、”あはは〜”と、口に手をやって笑った。

そんな頃の無邪気な私も、もういない。
残るは甘くて、恥ずかしい青春の思い出だけである。

さて、ここで私はアメリカ生活の心身の垢を落とし、泥炭石鹸で体を清め、ふんだんの海の塩をつかって、少しは痩せようとするけれど、ビュッフェがおいしいので、結局は太って帰ってくる。を繰り返している。

私は、女風呂につかって、人間ウォッチングをするのが好きだ。
これは、よくスケッチをしたり、彫刻をしていたせいで、お風呂の中では、みんな素顔でありのままなので、なんとなく興味をそそる。
それをいえば、私はカフェでも、レストランでも人間をよく見ている。
その動作、声の質、その言葉遣い、皮膚の色、体の線、感触(できれば)。

透明のくらげのような、ビニールのヘアーキャップをかぶった女性の湯治客を見るのも好きだ。
多くの人々はお年を召していらして、右側の手すりにつかまりながら、一人、また一人と、静かに浅瀬から、深瀬へとそのくらげのようなキャップをかぶりながら体を沈めていく。
とても不思議なシーンで、考えようによっては、ちょっと神聖な儀式めいてもいる。

その透明キャップの人々の頭は、みんな海に帰るくらげなのだ。
そして、ふと見上げると、湯気が立ったところに、満月がぽっかり浮いている。
その幻想的な浜辺から、人魚姫のお話のように、丘の上では生きられないくらげが、そろそろと、静かに海に帰って行くのである。 

と、そんなことを想像して、楽しんだりもしている。

O mio babbino caro  テスト 2

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これは私の大好きなイタリアの歌です。
ニュージーランド出身のKiri Te Kanawaが歌っています。

ムックリCDから”蛙の合唱” テスト 1

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ムックリの音をお聞かせします。
蛙の歌声にそっくりでしょ?

Thursday, June 22

ムックリ

ムックリのCDと、竹でできたかわいいムックリの楽器が、あるブロッガーさんのご好意によって、遠いアメリカまで届きました。
とても、とても感激しました。

何故か、小さい時遊んだ、竹とんぼや、豆鉄砲などを懐かしく思い出しました。
小さくて、無邪気でシンプル。
体と一体で音が出るところがとっても魅力的。
暇さえあれば、練習していたので、口の端がひりひりしてます。
まだ、しっかりと基本を習得してないからに違いありません。

上手になったら、kozyさんのように、オーディオに吹き込んでお聞かせしたいものです。
(その前に、オーディオの吹き込み方も勉強しなくてはなりませんが。)
糸を引っ張る姿勢と、口の中で共鳴させて、色々な音色を出す練習がまだまだですね。
もっと練習しなくてはと思ってます。
マイクロフォンもほしいな。
CDで、びよ〜んびよ〜んと強い音がするのは、多分マイクロフォンを使っているのかと思います。
実際にはムックリは、多分、そのブロッガーさんのおっしゃったトンコリのようなか細い音なのです。
でも、心には、大きく響く音ですね。
Mukkuri HaweheのCDの中で、蛙の合唱や、冬の森の曲を聞いていると、とても不思議な気持ちがしてきます。
最近、続いている、暑さの中で、北海道の透明な空気が、ムックリの音に乗って部屋中に満ちあふれてくるようです。
つくづく、アイヌの人々は非常に精神性の高い生活をしてらっしゃるんだなと思いましたね。
日本にいる時には、今まで登っていた山の高さも気づかずに、日本から離れてみて初めて、その山の高さに気づくというような、経験をよくさせられます。
これも一つの素晴らしい日本文化の体験です。 「ありがとうございます!」 北海道まで届くかな?

Wednesday, June 21

サンフランシスコ

pippiさんからの質問にお答えします。

Bush Streetは、ファイナンシャル地区に近いので、週日には働く人々のために、朝早くから開いているカフェなどはあちらこちらにあると思います。
ですから、朝食の場所を探すのに、問題はないと思われます。
ホテルでの朝食は高くつきますから、ぶらぶらと町を散歩しながら、行き当たりばったりで見つけたカフェで、人々や、町の様子を見ながら、コーヒーとクロワッサンなどを食すというのも、いいのではないでしょうか。

さて、昼と夜ですが、大体、11時から11時半くらいに開店するお店をちょっと挙げてみます。
Bushと交差しているBelden Placeには色々なカフェや、レストランがあって、私は比較的良く行きます。
フレンチカフェのCafe Bastilleはいつもにぎやかで、気軽に一人でも食事ができます。
40 Belden PlaceにあるPlouf Restaurantもフレンチのお店。

さらに、Bush Streetと交差しているPolk Streetにも色々なカフェがあります。
その中でも、私の大のお気に入りは、La Boulange de Polk(2308 Polk St.)。
そこは間違いなく、おいしい!

BushとLarkin St.の交差点には、Curbside Bistro(1345 Bush St.)
この店はAlliance Francaise of San Franciscoと同じ場所に位置しています。

さらに、374 Bush street にある、Sam's Grillは、連続でベイエリアのトップ10に選ばれているレストランでお値段は大体$10から$29。朝、11時から夜の9時まで開店しています。私は行った事は、ありませんが。
Bush StreetからはUnion Squareにも近いので、本当に軽く食事をするのであれば、Macy'sデパートの地下にも寿司バーや、サンドイッチを食べられる場所があります。


海岸は、 Embarcadero通りにPierがいくつかありますが、ぐるっと回って、ゴールデンゲート公園の方にいけば、海岸があります。ホテルのフロントで聞けば、行き方は教えてくれると思います。最近は日本語でかかれたパンフレットも置いてあると聞きます。

乗馬も、ホテルの受付で聞いたら教えてくれるのではないかと思います。
サンフランシスコ郊外には、乗馬の場所が色々あるようですが、市内についてはよくわかりません。ひょっとしたら、ゴールデンブリッジの辺りにあるかもという噂を今日、ちょっと耳にしましたが、まだ確認とれていません。

サンフランシスコから30分ほど、南に下ったHalf Moon Bayには毎日、雨の日も晴れの日も、朝8時から日暮れまでやっている、Sea Horse Ranch & Friendly Acres Horses & Rentalsという会社があります。ちなみに電話番号は650-726-9903ですが、グループ以外であれば、特に予約はいらないということです。
海岸線を馬に乗って走ることもできるのだそうです。素敵!ハーフムーンベイ(Half Moon Bay)

Tuesday, June 20

赤いドレス

朝、ショーのパートナーとなる南アフリカの友人と電話で話をした。
彼女によると、今度のレセプションには彼女のトレードマークの色、トルコブルーのドレスを着て来るという。
「あなたは?」 というので、とっさに「え〜と、え〜と、赤いドレスかな?」と答えた。
「おお、いいわねえ、トルコブルーと赤の組み合わせ!」と彼女。
といっても、赤いドレスなんかもっていない。
「そういえば、アンソロポロジーのカタログに赤いドレスがあったから、それをチェックして、それが気に入ったらね。」
と私は言った。
夕方、その店に飛びこんで、例のドレスを試着した。
ところが、残念!!!
素敵な赤い色なのに、ジッパーが半分あがって後は、ウェスト部分から上に向かうカーブであがらない。
サイズ2から始まって、4、6、8と試したけれど、どれもジッパーに問題がある。
ドレス自体はきれいな赤で、スカート丈もちょうどいいし、とてもエレガントですっきりみえる。
ま、確かにその鏡は多少痩せて見えるようになっていたんだけど。
「あ〜残念、残念、すごく素敵なのに、ジッパーがほらねえ、途中からあがらないのよ。」と店の女性にデモンストレーションをしてみせた。
店員さんは「ごめんなさいねえ、残念ねえ〜」とすまなそうにいった。 
ジッパーさえ、日本製なら着れた事だろうに。
これで、赤いドレスの夢はブッチンと消えてしまった。
あ〜.....しかし、そんなに簡単にあきらめていいのだろうか!
これから、一週間あまり、幻の赤いドレスを求めて、夕方の町をさまようことになるかもしれない。

Monday, June 19

男の子

道路に座り込んで、虫めがねに夢中の男の子たち。

男の子っておもしろい。
ズボンのポケットの中から、
石ころがころころ。
時には、謎の戦利品のように、
あちらこちらに隠して、
すっかり忘れている。
悲しい時には、ぷいっと泣き顔を見せないように
怒ったように見つめた壁に向かって、
ボールなんかを投げつけている。


男の子っておもしろい。
かわいいといわれるより、
かっこいいといわれたくて、
新品の野球帽を、ぐちゃぐちゃにして、
ジーンズの穴もかっこいいことの一つで、
朝、ムースでぴ〜んと立てた髪は、
午後にはぺちゃんこになっても全然平気。

男の子っておもしろい。

Sunday, June 18

赤い実

ひよわに見えたいちごの苗が、どんどん育って赤い実をつけだした。
食べきれないほどの丸い実が毎日、あちらにもこちらにもころがっている。
去年の夏はチェリートマトがたわわに実って食卓をにぎわせたけれども、今年はいちご。
多少小粒で、柔らかくて甘い。
小鳥がついばむ前に摘まないと大変。

あかいとり ことり 
なぜなぜ あかい
あかいみを たべた

やっぱり、自分の庭からとれた物って嬉しいなあ。

Saturday, June 17

夏の幕開け

昨日の夕方、ショーのオープニングパーティーを終えて町に繰り出すと、もう辺りはお祭り騒ぎである。
今週末で、ほとんどの学校は夏休みに入り、皆、本格的な夏のバカンスシーズンに向けて、多少、浮かれ気味。
エルカミノ道路を通ったら、明日、日曜日に行われる、スタンフォード大学の卒業セレモニーのためのテントが青空の下で白く輝いていた。

快気いわい

しばらく調子が悪かった私も、どうにか持ち直しました。
で、先々日、快気祝いということで、友人と日本食のお店へ。
お昼のランチボックスを頼むと、こんな感じでした。
枝豆や、カリフォルニアロールがよくついてきます。
枝豆は、とてもアメリカで人気があるようです。
でも、そのほとんどは、冷凍で売られています。

Friday, June 16

きょうの猫村さん

「特別版もあるんですよ。 どうですか? 猫村さんの手ぬぐいと石鹸がついてるんです。」
くすくす笑いながら、本屋の女性が薦めてくれた。
「手ぬぐいより、猫村さんが、たかしぼっちゃまからもらったエプロンがほしいです。」と私。
もう、本屋の店先で、半分ほど立ち読みした後である。

この日、”きょうの猫村さん”、めざして、紀伊国屋に飛び込んだ。
きっと、ベイエリアの日本人としては、トレンドの一番トップをいってるかも...と思って、棚に手を伸ばすと、たった一冊だけ残っている。
それもその2の方である。 やっぱりね〜。
在庫をさがしてもらってついでに1も手に入れた。

猫村ねこさんという家政婦さんは、相手に対して倫理的な判別をしない。
そこに、文学の匂いがちょっと漂う。
そして、情にもろく、無邪気で可愛い性格である。
しかも、人間的なところと猫的なところがおもしろく混じり合っていてそこはかとなく可笑しい。

スケ子の言う、「だって猫が家政婦してるくらいですもの。事情があって当然じゃない。」という言葉から実は全てが始まっているこの漫画。
今は、私からこの漫画を借りた友人が、夢中で読んでいる最中です。
ところで、今までのところ、何巻まであるんでしょうか?

Tuesday, June 13

引っ越し? 移住?

オレンジページという料理雑誌を近くの日本食料店で買ってきて、あれこれとページを開いていたら、ある夫婦が宇都宮から益子に”移住”したという記事があった。
何故か”移住”という言葉に引っかかって、”移住"....? いじゅう...と言葉をいじっていたら、段々、その言葉だけが妙な形で浮遊し始めた。 
海外にいると、突然、日本語を疑問に思うことがよくあると友人も言っている。
それで、辞書を開いてみた。

1. 移住とは、他の土地または国へ移り住む事。
2. 移住とは、開拓、制服などの目的で種族、民族などの集団がある土地から他の土地へ移動、安住すること。
とある。

英語では:
migration, emigration, immigration....
引っ越しに使う"move"という言葉より、もっと大げさな”移民”になるような意味合いがある。

確かに、宇都宮から益子という他の土地に移り住んだ事は間違いないけれど、私は移住という言葉がなんかしっくりこなくて、
それには、引っ越しという言葉を普通は使うのではないかと思ったのだが。
私の思い違いなのか、それとも最近、日本語では、国内で動く時も”移住”っていうのでしたっけ?

東京から横浜に移った。
東京から横浜に引っ越しした。

東京から横浜に移住...??? う〜む。

Monday, June 12

くびかざり

「ダイアモンドは女性のベストフレンド」なんて、マリリンモンローが歌ったが、実は私は、宝石には興味がなくて、むしろ、その原石に興味がある。
ロンドンのケンジントンに自然史博物館があるが、ロンドンに住んでいる時には、暇さえあれば、よくここに行った。
ここには、ミネラルの壮大なコレクションを集めた部屋がある。
ほとんどの人々は、やはり、大昔の恐竜等に興味があるので、この一角は静かで、私は、一つ一つの石をじっくり見つめては、物思いに耽っていた。

昔、叔母からエメラルドのついた小さなペンダントをもらった時も、とりたてて嬉しかった覚えもなく、ことわったら悪いからという程度で受け取って、叔母にどうして、宝石が好きか聞いたくらいである。
叔母は、「原石をきれいに磨いたら、こんなきれいな宝石になることが私は不思議で不思議で仕方ないのよ。だから、宝石を見るたびに、ああ、これも、昔はどこかの地面の中で石の中に眠っていたんだなあって考えて楽しんでいるの。」と話してくれた。
それはそれで、ちょっと素敵な考え方だなあと思ったけれど、その後も宝石に対して、何の変化もなし。

しかし、ビーズや貝殻、木の実、石にはとても興味があるので、それを使った首飾りは長い期間の間に相当たまってしまった。
といっても、実際首にかけるのは月に一回あるかないか。
飾って楽しんでいるという感じである。
全く安上がりな人間なのである。
何かの小説にあるように、毛皮をプレゼントされたり、宝石をプレゼントされて喜ぶ、高貴な女性主人公のように、一回くらいはなってみたいと思ったこともある。
しかし、まったくそういったものに興味がわかないのだからどうしようもない。
もし、私が宝石が大好きであったら、自分の人生はどんなになっていたのだろう、などとちょっと考えたりする。

Sunday, June 11

なんという題をつけたらいいのか....

何故か週末にスケジュールが多い。
今日は朝10時からのミーティングに出席。
会議は大荒れに荒れ、1時間の予定が何と、お昼にまで伸びてしまった。
それでも終わらないので、まだ、回復期の私は途中で抜け出て来た。
色々な国の人々の集まりで、あまりに多くの価値観が乱立していて、議長もまとめるのが大変だと思う。
それにしても、女性が圧倒的に多く、どことなく感情論ばかりで、少し男性のまとめ役もほしいところ。
もっと理論的にすぱっとやって、無駄をカットすれば、この会議だってほんの30分で終わると思う。
けれど、実際、女性達の力が大きすぎて、男性はちょっとこわがって、会議をパスしている感がある。

帰宅して、ベッドの上でいつものごとく、落ち着くためにビジュアルの多い本を読む。
「パリジェンヌたちのアトリエ」という本。
思う存分に色で遊ぶアーティスト達。
とてもチャーミングで、かつ、英語でいう"Sweet"なアトリエの数々。
そうだ、これ、これ、この感覚って、アメリカであんまりお目にかからない。
でも、これこそ、私がこの国から欲しいなと思うもの。
このシリーズ、もっと買ってみようかな。

Saturday, June 10

のんびり、土曜の昼下がり

昨日の午後から、アレルギーがちょっと出たのか、目のまわりから痛みだして、頭痛に発展。
タイラノールという鎮静剤を二錠ほど飲んでも効き目なし。
ベッドで七転八倒の苦しみを味わいながら、それでも、何とか頭痛を飛ばそうと、熱いシャワーを首にかけたり、サロンパスを体中にはったり、あれをつけたり、これをつけたりと必死の努力をしました。
でも、それもかなわず、ただ黙々と苦しみに耐えました。
バスルームの鏡でみた自分の顔は、まるでゾンビのよう。
悲鳴.....

頭痛は夜中も鈍く続きました。
朝目覚めた時は、体が寒くて、ブルブル。
初夏の朝だというのに、暖炉をいれ、毛布にくるまり、足の裏を暖炉の火に向けて暖めておりました。
ところが、朝食の時に温かいカフェオレを飲んだ途端に、頭痛が消えてしまったのです。

すぐには信じられない私は、再びソファーに横たわり、目を閉じて静かにしておりました。
でも、もう戻ってこないことがわかると、もう嬉しくてたまりません。
「そうだ、ソノマに行こう!」と提案したところが、2時間かけていって、また具合が悪くなるおそれがあるのは困るから、今日はやめましょうとのこと。

そういえば、一度こんなことがあって無理して出かけたら、ドンジョバンニというレストランで、ワインを飲んだ私は貧血を起こしました。

そして、その後2時間ほど、テーブルの真下の床で平になって安静にしていたという、家族にとっては苦い経験があったことを思い出しました。
(貧血にはどこでもいいから、床に平になって寝るのが一番なんです。)

私はほとんど気を失っていたので覚えていないのですが、家族は周りの客から見えないように気を使っていたようです。
上から「大丈夫ですか?」と除いたマネージャーの顔がぼやけていたのは覚えてます。
とりあえず、コーナーの席を取ったので、あまり目立たなかったことは確かです。

さて、このように、再び生き返った私の目に、初夏の風は何と新鮮で、
青空は何と透明なのでしょう。
神様はこんな風に、私を何度も何度も生まれ変わらせてくれるのです。
まるで「100万回生きたねこ」のような気分です。

今日は病人の特権を生かして、ソファーでごろごろ、据え膳下げ膳の一日でした。
最近毛玉問題をかかえているアッシュをはべらし、ブラッシング。
もう、気持ち良さそうに目を細め、自分の方から、ブラシをあててもらいところを押し付けてくるんです。
額やら、口の周りやら、ニャ...ニャ...ニャーンニャンとかすれたような声をだしながら。
時々何を思ったか、ブラシに手でちょっかいだしたり、噛み付いたり。
猫と私、とってものんびりした土曜日の午後でした。

Friday, June 9

ハワイアンロール (もどき)

近くのスーパーの片隅にデリカテッセンがあって、台湾人の男性がお寿司を作っている。

カリフォルニアロールやら、鉄火やらの、ここでよくみるメニューの他に、彼オリジナルのハワイアンロールなども、注文に応じてさっさと作ってくれる。
この写真は、ハワイアンロールの材料が少し足りないという事で、作ってもらった、”ハワイアンロールもどき”である。

ケースに並べられたパックの中に自分のお気に入りがなかったら、「例のドラゴンロール? 5分ほど待ってくれれば、材料はあるから、すぐ作ってあげるよ。」なんて、言いながらも手の方は素早く動いて、アボガドがきれいに巻かれていく。

彼は、出来上がると、スーパーのチョコレート売り場のあたりで、ぶらぶら時間つぶししている私の所まで持ってきてくれるような、
やさしいおにいちゃんである。
とにかく、きびきびしていて気持ちがいい。 
寿司の味よし、笑顔で感じも良く、サービスも行き届いている。
商売人として私が重要だと考える条件を全てパスしている。
純粋に真心を持って品物を作る。
お金というのは、その後についてくるのではないのだろうか。
お金が先の目的では駄目なのではないのだろうか。
私としては、彼のこの小さな寿司ビジネスがさらに成長していってほしいと励ましたい気分である。 

昨年の帰国の時、栗原はるみさんが、料理界のアカデミー賞といわれるものをもらったという、その英語の料理本が書店に置いてあった。
それを手に取って見ていた時に閃いたのは、その本を彼へのお土産にすることだった。
彼は喜んで、最近さらに、それに触発されたという、ユニークでオリジナルなお寿司のパックをせっせと作っている。
中国人が作るお寿司っていうのも、おもしろいけど、彼のお寿司は、持っていくたびに皆に喜ばれる。
「どこで買ったの?」「モリーストーンスーパーよ」と答えると、「信じられない!」と言われる。
いつもアンコールの絶えない、おいしさなのである。

Thursday, June 8

エドガー.アラン.ポーの景色

朝の散歩で、丘を歩いていたら、おもしろいフォルムの木々があった。
透き通るような青空の下だから、
あくまでも明るい情景だけれど、
セピアにすると、まるで、エドガー.アラン.ポーの世界である。

天に向かって、何かを問いかけているような姿。

苦しみ抜いて、それでもひとかけらの希望にすがるように手を伸ばす
その姿。

まるで、自分そのものではないか..
(うそですよ〜。ちょっと言ってみたかっただけ。)

エドガー.アラン.ポーはボストン生まれだけれど、
何故か、私にとって、彼はイギリス生まれのイメージがずっとつきまとってしまっている。
でも、確かに彼は、7歳から11歳の間、イギリスで過ごしてはいる。

アッシャー家の崩壊.....黒猫...。 
もう一度、読んでみようかな。
もちろん、日本語版で。

というわけで、私の英語の語彙は一向に増えていかないような気がする。



Wednesday, June 7

はなであそぶ

昨日、私があまりにもあの葉っぱに興奮したのをみて、
ラバーヌが自分の家の庭から、そのノウゼンハレンの花(英語名 Nasturtium)、 赤、だいだい、黄色、薄茶のグラデーションを摘んで来て私にプレゼントしてくれた。

彼女は人の心の動きにとても敏感で、さりげなく気を使ってくれる、やさしい女性である。
それで、このスタジオは、私にとって、今までで一番、居心地のよい仕事空間。

いくつかアレンジして、匂いを嗅いだり、写真を取ったりして遊んでいたら、
そんなに気に入ったのなら、今度は種を持ってきてあげるわ、という。
育て方は簡単で、庭のどこにも密生するとのこと。楽しみだ。

今、ちょっと癒しを必要としているのかもしれない。
絵の方はちっともすすまない。
テーマを決めて、シリーズものを描いていたので、
同じようなパターンは、はっきりいってもううんざり。

しばらくローラーを使っていたので、何だか指で原始的に描いてみたい気分。

夏が終わったら、今度は色彩をあまり使わないで、洞窟に住んでいる人が描くような、すごく土っぽい感じのものに挑戦しようかな。

晩ご飯は、野菜たっぷりの和風ハンバーグを作った。
しかも、丸くしないで、四角く焼いて、いくつかに切り分けた。

電話で友人がシュガーレスのガムを噛んだら?と薦めてくれた。 
気分が少し落ち込みそうな時にいいらしい。
スポーツマンっていつもガムを噛んでいて、しかも明るい。 
そういえば.....

やっと、一日が終わった。
今は、Bill EvansのWaltz For Debbyを聞いて、静かに過ごしています。
これ、今夜の子守唄にちょうどいい。